【今日の気になる新刊】2025年9月10日【10冊】

NHK出版新書で続いている西洋哲学史の入門シリーズの最新作です。第4巻のテーマは「倫理学」。アリストテレスからピーター・シンガーまで、どんな哲学が紹介されるのでしょうか？

著者である中見真理氏は、日本の国際関係思想史を専門とする学者で、特に市民的不服従や抵抗理論に関する研究で知られています。ジーン・シャープの非暴力闘争論を基に『武器としての非暴力』が語られます。

本書によると中国という国を知るのに「後宮」は無視できない大きな要素とのことです。「後宮」という制度がどうやって作り上げられ、中国の統治にどのような役割を果たすのでしょうか？

言うまでもない中国で最も重要な書の現代語訳です。かつてない世界文学的な視点の注釈付き。

ブライアン・クラースは、ロンドン大学UCL准教授の政治学者で、権威主義や民主主義後退の研究で知られ、独裁と権力のメカニズムを分析しています。著書は多数ですが、今回のテーマは「偶然」です。私たちは世界にどのような影響を与えているのでしょうか？

昨年からずっと大きな問題となっている「コメ」。その深層について、農業経済学および農政学の専門家である著者が解説します。

著者は雑誌「新潮」の編集長を勤め、また白山信仰などの民俗学の研究でも知られています。その著者が平秩東作、木村荘平、車谷長吉、宮崎学など12人の変人を描きます。