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書誌情報
・タイトル:『オカルト武将・細川政元 室町を戦国に変えた「ポスト応仁の乱の覇者」』
・著者:古野貢
・出版社:朝日新聞出版
・レーベル:朝日新書
・発売日:2025/5/13
・定価:870円+税
・ページ数:216頁
目次
はじめに
第1章 「ポスト応仁の乱の覇者」いかにして時代を変えたのか
第2章 オカルトへの系統
第3章 「ポスト応仁の乱」の時代―若かりしエリートの挫折
第4章 戦国の引き金を引いた「明応の政変」
第5章 覇権と暗殺、そして戦国へ
終章 政元の多面的な実像―再評価すべき理由
おわりに
感想
一昔前の戦国時代の本というと、「応仁の乱」の後は一気に信長の時代へと飛んで、その間の時期を書いた本はあまりありませんでした。
それが徐々に、信長の先駆者として三好長慶が取り上げられたり、享徳の乱以降の関東戦国史が本がいろいろ出たり、だいぶ変わってきました。
本書では、最初の天下人とも言われる三好長慶の先駆けとして細川政元が取り上げられています。
細川政元は、応仁の乱の東軍の大将だった細川勝元の子でした。
ポスト応仁の乱の時期に、明応の政変で将軍の首をすげ替え、管領として権力を振るいました。
最後は部下に暗殺されますが、日本の権力のトップだったと言っても過言ではありません。
一方で修験道に入れ込んで修行をしたり、烏帽子をかぶるのが嫌だと暴れたり、奇行も目立つ人物です。
細川政元は本当に複雑な魅力ある人物なのです。
以前からキャラの立った管領として知る人ぞ知る存在でしたが、ついに一般向けの新書で取り上げられるとは感慨深いです。
とてもおもしろい人なのでぜひ本書を読んでみてください。